ワンダーJAPAN TV

 J:COMのセットトップボックスにつけていたハードディスクユニットが不調になって、刑事コロンボ全シリーズ、朝ドラの最終回だけひよっこ(2017年4月〜9月)からスカーレット(2019年10月〜2020年3月)まで録画秘蔵していたのが消えてしまった。
 オンデマンドでいつでも視聴できるようになってみると、ローカルに保存しておくことにどのくらい意味があるのかわからないが、かと言ってレンタル料を払って観たことは一度もないのである。
 いつでも観られるという可能性に満足してしまって、財布の紐はゆるめない方針で、以前刑事コロンボ年末一挙放送に合わせて購入したHDレコーダーを久々に立ち上げる。刑事コロンボ全編に続いて、録画リストに残っているワンダーJAPAN TVを観る。日本の異空間を旅する雑誌から始まったこの番組では、様々な異空間を垣間見せてもらい、その中には円筒分水・円形分水など人生を変える出会いもあった。ワンダーJAPAN20号と関連書籍のPDFファイルは出版社から様々なメディアで発売されている。

 TVでも編集長のコーナーに登場されていた関口編集長は、現在は「日本で唯一の異空間旅行マガジン《ワンダーJAPON》」を創刊されている。 筆者はAtlas ObscuraRSSフィードFeedlyに登録している。ちょっと目を離した隙に世界各地のちょっと変わった紀行文が百数十編も未読に積み上がって困っているが、平易な英語のテキストであるので教材に使えるかなと単行本を購入してみた。地域・国ごとに整理されており、写真やイラストも適度に添えられており、例えて言うとNational Geographic誌のようなワンダーJAPANグローバル版といったところだろうか。日本のパートでは軍艦島、藤の花のトンネル(北九州市東八幡区河内藤園)、徳島県の案山子村、京都の耳塚、比叡山の千日回峰、富山湾ホタルイカ、埼玉県春日部市の世界最大級の「地下放水路」、湯殿山瀧水寺の即身仏に加えて東京では虫塚、目黒寄生虫博物館をはじめ、20ほどのワンダースポットが紹介されているが、世界のsense of wonderに満ちた場所、モノ、ヒトが紹介されている。 Atlas Obscura Explorer's Journalは自分で作る旅ノートみたいなノートのようで大いに興味をそそられるが、現在の探検領域は44,000編の論文のテキストの鉱脈を探鉱しながら掘り進んでいく旅なので、ちょっと適合できそうにない。

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