Father to Son

 先日「10分間で振り返る人生45年間の7つの選択」というお題でLTが回ってきて、第一の選択に関連して、若かりし頃まだ評価の定まってなかった頃のQueenのファンではあったことをカミングアウトしたのであった。
 《Queen II》は、バスドラムから始まり、「シンセサイザーは誰も弾いてない」のが自慢のBrian Mayのギターソロが始まるあたりで、もう中世英国の世界観に呑み込まれてしまう。その《Procession》から息つく暇もなく《Father to Son》が始まる展開には夢中になった。というようなことを思い出したのは、本日のパートタイムレクチャラーのお師匠様がお孫さんの誕生に舞い上がっておられたためかも、またある方のご子息の花生けを落札して、親子の作品のオーナーになった感慨によるものかもしれない。
 オークションのページの画像に写っている陶印はご本人のものに間違いなしと判断したのだが、作品のイメージと検索して見つかる作品のそれとが織部流と遠州流くらい違うので不安を感じている。とは言うものの、伝統は革新の連続であり、個体発生は種の進化を繰り返すのであるから、少し水が漏るくらいの花生けの下に置く津軽塗の台を品定め中である。
 《Father to Son》には、伝統を墨守する親子の断絶も描かれていて、この年になってあらためて詩に込められた深い想いを感じるのであった。

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