今年のうちに

 すっきりしない天候であっという間に夕方が近づく。
 友人と山鹿温泉に出かけるまん中の子に御宇田井手の扇形分水をリコメンドしておいたら、現地から写真が送られてきた。農閑期でもかなりの水量があるようで、素晴らしいと思った。その水音も楽しみたいものである。いつかハイレゾ録音に行ける日が来るだろうか。

 というのに触発され、越南珈琲を求めて「木の香」を訪ねてみる。つい三週間前に行った気でも、最後にうかがったのは七年も前である。Googleで検索してみるとその当時に越南料理レストランを始められたことがわかるが、その後の消息は絶えて、電話番号は「現在使われておりません」。
 訪ねてみると敷地入り口にロープが張られていて本日はお休みであるが、ガレージではご主人がお仕事をされていて、カーディーラーの営業は続けておられるご様子。一方で「木の香」の建物はそのまま残っているが、しばらく営業されているようには見えない。どのようなご事情が存在するのかは想像の外であるが、名残惜しくも福岡市は越南珈琲豆の供給元を失ってしまったようである。がっくりしながら、ぽつりぽつりと雨の降り出した中、帰途を急ぐ。
 2017年の時点で道の入口角の看板からも「木の香」は抹消されてしまっていた。

 戻ってきて、auアップデートプログラムのお約束を実行して初期化したXperia SOV36をゆうパックに封入。おせち食材の買い物と洗濯物乾燥に出かけるCEOに便乗して、郵便局で投函する。
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 当然のことながら近隣のスーパーなどでも、越南珈琲は見つけること能わず。いまだに通常の流通ルートにはのれないようである。職場で筆者が最初に発見するまで、しばらく放置されていた仔細を思い起こすと、アフリカ土産のシマウマの干し肉などと同様に何か警戒心を喚び起こすようなアラートシグナルを発信していて、みな遠巻きに見ていたのに違いなく、それはパッケージに印刷された意味不明のベトナム語の単語だったりしたのだろう。ただし、宮崎での仕入れをお願いしたり、櫻井貴流さんから頂戴していた頃と違って、今はamazon.co.jpで数クリックすれば元旦に豆が届く。宅配業者の方には申し訳ないけれど、越南は遠くなったようで、近くなった。

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