青蓮院再訪

 12時に午前のミーティングが終了したところで、会場から出てヒガシヤマステーションまで戻った。
 Rimowaケースのためのキャリーカートを買いに四条烏丸の東急HANDSまで行くつもりであったのに、駅の入り口の周辺マップで青蓮院が至近にあるというのが懐かしく、訪ねてみることにした。
 以前紅葉が真っ赤であった頃訪ねたのは、数年前のような気がしているがおそらく38年前のことだ。
 その6年後に訪ねた時に買ったはずのお数珠が、いつの間にか行方知れずになってしまっていて、いつかは買いに戻ろうと考えてきたのだが、忽然とその日がやってきたのである。
 青蓮院の開け放たれたお座敷から庭を見る。
 歳はとってみるもので、こういう佇まいが落ち着くようになった。
 狭いくぐり穴を抜けて庭園に降りる。
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 庭に種が落ちていないか探すようになったのは、拾って持ち帰ろうという植物派の関心が高まっているためである。
 その後、HANDSでキャリーカートを見たら、あまりに高価なので肝をつぶしてしまった。これなら、ミスマでもっと丈夫なのを安く買えると考え、ヒガシヤマステーションまで戻って、近くの喫茶店キーマカレーセットを頼んで孤独のグルメごっこをする。
 そういう自分を発見する旅であったとも言える。
>後日記:青蓮院の奥の細道沿いに実をつけた樹があった。実は熟すに従ってだんだん赤くなっていっているようであったが、まだまだ若い実が多く落ちたものは見つからなかった。その特徴的な色と形はまさにクチナシである。
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Gardenia jasminoides
>後日記:青蓮院門跡入り口でいただいた説明を読み返していて、霧島の庭と知った。伝小堀遠州作である。以前キリシマツツジの紅葉を愛でたことがあるのは間違いないが、CEOにその記憶はないという。ひょっとすると1980年か86年の秋だっただろうか?(2019.1.13)

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