ルート下見の旅

  CEOにつきあって午前9時すぎに出発。
 九州道を南下し、広川インターから県道422号線で久住高原に向かう。
 途中棚田の風景を下見したり、世界一大きなハート型の岩を遥拝したり、

 鯛生金山の遺跡に立ち寄り。隕鉄の切片をペンダントトップに加工して販売しているのが印象的であった。
 古民家をリノベートしたおしゃれな蕎麦屋さんでランチを頂く。


 目的地は高原といえども、猛暑の候であるから大変な熱気である。
 あまり植物派ではなくなった筆者でもカメラを持っていると撮ってみたい風景が出てくる。
 モンシロチョウが一羽、地面の動かないもう一羽の周りを飛んでいるのである。連れ合いが死んでしまったことがわからずに、起こそうとしているように見えた。これはいわゆる邯鄲の夢ではないかと思い、しみじみとした気持ちになりながらシャッターを押していたのであるが、しばらくすると死んだはずの一羽も起きて飛んでいってしまった。?これは騙されたというより、思い込みが強すぎたようである。

 七ツ塚古墳群周辺を下見の後、Windowsのデスクトップ画面のような風景を堪能して、九重インターに出て帰ってくる。

 途中、瀬の本の交差点から県道11号線に入るところにある《三愛レストハウス》に、おぼろげな記憶が蘇ってきた。中学校の修学旅行の時に、小遣いを使い果たして24種くらいの貴石標本箱のお土産を買えなかった九重のドライブインは、おそらくここだったのに違いない。いつの日か、貴石標本を手に入れるために戻ってこようと心に決めてバスに乗ったのだった。その後44年のうちに、貴石標本はどこか別のところで手に入れることができたので、その決意もうっかり忘れて、本日もお財布の中に100円ちょっとしかない状態であった。
 後日記(2017.7.17)>筆者の想定する説話は、どうも《邯鄲の夢》ではないようだ。人生の栄華を夢に見ていて、美人の奥方が亡くなった悲しさに目が覚めると、蝶の死骸が蟻に引かれていっているような筋で、今昔物語か芥川龍之介遠野物語と見当をつけて捜してみるが、はっきりしない。

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