Evernote

 外付け大脳皮質のEvernoteには、現在17,442のノートがあって、データベースファイルは概略72,591,512 kBということである。平均するとノートの目方は4.1 MBとなる。これは、自炊した書籍まるまる1冊のPDFファイルで100 MBを越えるノートから、1行のメモのノートまですべての平均ということである。
 Evernoteの容量増加の見通しを考えるために、300ページくらいのA5サイズの単行本をグレイスケール、スーパーファインでスキャンすると、10分ほどで100 MBほどのデータになるというのを目安にしてみる。本棚の捨てられない本約1000冊を、月間クォータの10 GB(100冊)ずつ自炊しながらEvernoteに移していくと、あと1年半くらいかかって容量はプラス100 GB、トータルで200 GB弱ということになりそうである。ScanSnapを使うと月間100冊というのは1日5冊ということであり、1日あたり1時間の作業なので自炊作業のステップはまったく律速段階にならないということだ。
 ただし、72 GBのデータベースファイルでもさすがに重くて、これに月々10 GBのクォータを積み重ねていくとMacBook Airの起動SSDの容量を突破してしまうのも時間の問題である。そうなると、フルセットのデータを持っておけるのはデスクトップPCだけで、モバイルのノートPCなどでは持つとしてもサブセットにならざるをえない。
 全文検索できるEvernoteの長所を活かそうとすれば、現時点ではpad系やスマートフォン系端末と同様、クラウドに置いたフルセットのデータベースをブラウザから検索するのがよいと思われる。将来的には、SSDの大容量化とWiFiの広帯域化との低コスト競争でかわってくるのだろう。

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