スロー地震と地球の脈動

 以前の朝日新聞の「科学の扉」(毎週土曜の朝刊に掲載)の記事で拝見した。スロー地震とは、通常の地震とは異なりゆっくりとプレートの一部がずれるような変動でヒトには感じないらしい。東日本大震災前には、このスロー地震が起こり、その場所がだんだん震源域の周囲に集まっていたらしい。内之浦沖の海底に設置した地震計で検出されたスロー地震がScience誌に掲載されるくらいである。
 50年前に執筆されたL. C. Stong: アマチュア科学者には、地震計を設置して(合衆)国立地震局へデータを提供するアマチュア地震観測家が紹介されていて、地震計のデータから地球が様々な原因と周波数で振動していることがわかると言っていた。その中にスロー地震を示唆するようなものがあったかと読み返してみるが、50年経って、GPSを用いて観測点の移動をmm単位で解析できてはじめてわかる現象であるようだ。

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