Schrödinger's Comet

近日点を通過したアイソン彗星は、そろそろC3センサーの視野を外れようとしているが、少しガスの尾が復活しているようにも見える。
NHKは特番のタイトルを「彗星爆発」に差し替えるそうだ。本当は「焼滅」ではないかと思うが、これではお天道様を悪者にしてしまうし、視聴率までフェードアウトしてしまう恐れもあろうから、多少脚色したということなのであろう。
アイソンキャンペーンブログにはシュレディンガーの猫に喩えた書き込みがあった。筆者にはむしろチェシャキャット彗星ーーーすなわちコマが蒸発したのに尾が残っているのを、猫のニヤニヤ笑いだけが残っているのになぞらえた方がしっくりくるように思われる。数多くのサングレイザーを見てきた専門家にとっても、今回のようなのは初めてらしい。いながらにしてそういう予測を越える現象を目撃できるというのは、なんと幸せであろうか。
それにつけても、今回ほどまじまじSOHOのコロナグラフ動画を拝見したことはなかったが、とんでもないスピードで吹き出す太陽コロナの危険な美しさに心を奪われた。

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