レインウェア

 筆者は、トオケミのアリアを非常用雨具として標準装備している。普通のナイロン地のカッパの裏にMaxdryというポリウレタン素材をコーティングして、透湿性をもたせてあるということである。撥水と透湿の機能については、使ううちにだんだん弱まってくる傾向は否定できないので、新製品での性能ではないと前置きしておくが、小雨の中を走って汗をかくと、周囲環境の湿度も100 %であるから、汗がカラッと乾くというようなことは期待できないようである。外も中も湿度100 %で平衡状態にあるのなら、Maxwellの悪魔を縫い込んだ素材でもない限り、これが熱力学の宿命ということになる。と理論的には理想のレインウェアの性能の限界を見切っているにもかかわらず、GoreTex素材のレインウェアならからっとするのではないかという期待は、高くて買えないから試せないという憧れもあってなかなか捨て去ることができない。
 それでは、GoreTexはどのくらい優れているのか。これは実地に試してみなければわからない。ただし、ゆえあって(純粋に経済的なゆえである)Goreなみの性能を持っているという噂もあるブリザテックを用いたURVAN ブリザテック #9000を購入することとした。
 レインハットだけは奮発してGoreTex製品を使用していることを失念していた。
後日記>ブリザテックは、ブリザードでも耐えられそうに思っていたが、breathatecとスペルアウトするのである。呼吸する素材という意味のようである。届いた#9000は、袖口がマジックテープで調節可能であり、Maxdryよりもシャリシャリ感が少なく、フィーリングとしてはnepucaにそっくりなのであった。

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