巨瀬川円筒分水工

 薄曇りの日曜日。昨日発表会が終わって本日は予定のないCEOにエクスカーションを提案する。目的地は福岡市総合図書館と巨瀬川分水工である。ワンダーJAPANで予習している分、さすがCEOは飲み込みが早い。
 午後1時前に出発して、小半時かけて図書館の前まで行って、休館日であることが判明。
 ただちに進路を南に反転し、早良街道沿いの満開の桜を楽しみながら三瀬トンネルを抜ける。トンネルまでの南斜面では、桜はほぼ満開であったが、トンネルを抜けると、コブシやモクレン、菜の花が目立つようになった。桜前線はトンネル付近に停滞しているようであった。佐賀大和インター近くの本家ときわ家にて白玉饅頭を購入。
 インターを過ぎたあたりで分水工に向けてナビゲーションを開始。県道48号線から264号線に入り、そこから先は円筒分水円形分水全国版マップiPadで表示しておいたのを、aquosphone 006SHのGoogle map上の現在位置と見比べるという面倒なことを繰り返す。iPadで地図をオフライン表示できないための窮余の策であるが、何とか「三方向樋管」と書かれた記念碑の前に車を止める。江戸時代に作られた巨瀬川から引いた水を三方向に分水する施設なのであるが、ちっとも円形ではない。第一、第二の分岐水路をたどって周辺をウロウロしてみるが、地図ではすぐ近くのはずなのにどうにも見つからず。円筒分水円形分水全国版マップでは、写真もポップアウトするのであるが、どれくらいの大きさであるかが不明なので、見当をつけがたいということもあった。思いあまって野良仕事をされているおば様を尋問したりするが要領を得ず。そのお宅の脇を流れている水路を遡っていって、結局、「三方向樋管」記念碑の道の向かいに、看板も説明書きも何もないフェンスで囲われた中に、円筒分水を発見。第三の分岐水路から、四角い導管を通って湧き上がった水が円筒形のスペースから3方向に分水される構造である。円筒の深さはおよそ2,5 m、直径は5 mくらいではないかと思われる。

 Finepix Real3D W3で撮影しようとするが、周囲のブロック塀に上っても引きが足りないことから、全体像を記録することを得ず。今度はもっと広角レンズをつけたカメラで…とは考えないで、気球にカメラをぶら下げてリモコンで撮像したいと考えてしまう。
 なお、周辺のお宅の門口には布袋像や仏像が置かれていたり、煉瓦塀で立派な椿のある廃墟のようなお宅があったり、その裏庭を囲むように流れる水路沿いに進むと、その堤に「マムシ生息地につき立入禁止」の看板があったりと、佐賀平野にはフォトジェニックな物件が多いことに驚いた。

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