LOGiN誌

 ちょうど30年前の今頃、筆者は大阪の大学を卒業して岡山市に就職することとなった。社会人最初の一年間を暮らした(というより住民票を置いた、というべきか)のは、真夏の快晴日でも一日の日照時間が3分というような極北の下宿であった。部屋の横の鉄製の階段を上がると屋根付きの共用の洗濯物干し場があったが、緑と赤のシルクのパンティーなど干してあって、悩殺されてなかなか常連になれなかった。何より、週120時間以上働くような生活であったから、洗濯もままならなかった。それで、雨の日曜日の夜には、その下宿の裏のコインランドリーに一週間分をまとめて洗濯しに行ったのである。
 その時に、多分近くの古本屋さんでまとめ買いしたのであろう、マイコン雑誌を何冊か持って行って、乾燥が終わるまでベンチに腰掛けて読んでいた。そのマイコン雑誌が果たして何であったのか、思い出せなかったが、どうもLOGiN誌であったように思う。筆者にとっての1983年は、会社の日電ワークステーションN5200のBasicとカビが生えてエバーグリーンの下宿の畳に悩まされながら終わったのであった。
 洗濯機とFM-11 AD2/OS-9を購入してインタフェース誌が愛読誌になるのは、2年目になってだいくこーぽに引越ししてからだ。
 

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