四宮の成金饅頭の看板

 以前の巡回コースを走っていて、県道沿いの崩壊寸前の納屋に、昔懐かしいブリキ看板が打ち付けてあるのを何度か撮影したことがあった。そのうちのひとつが「四宮の成金饅頭」であったのだが、本日通過したところ見事に撤去されていた。
 十年ほど前であろうか、そのネーミングが気になって検索してみたら、穀物相場で財をなした成金が、相場の暴落で一文無しになって、買い付けていたうずら豆で饅頭を作ったのがはじまりというようないわれがあると知ったのである。その成金饅頭を実際に食べてみようと新天町の和菓子屋さんで聞いてみたら、直方市に行かなければ買えないと言われ、その時はそのままになった。看板の撤去とともに、本家も廃業したのではないかと不安を覚えたが、これは杞憂であった。菓舗四宮は今や顔本ページを擁し、ネット販売もされていて健在である。要はその時代の宣伝メディアを如才なく取り込んでいるということだ。
 写真で拝見したところ、その外見は恩賜のどら焼きに近似している。

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