馬頭観音を訪ねて

内山俊典先生の散策マップの「旧早良街道」編を拝見していて、脇山の馬頭観音に気がついた。早良平野には、庚申塔はそこそこにあるが、青面金剛は(今思い出せるだけで)2体、道祖神馬頭観音も見た覚えがない、この地図はほとんどその馬頭観音の所在を示すためだけのようなマップなのである。何度も通った道沿いの「栴檀の木の古木に藤の蔦が絡み付いている。その下にある」という馬頭観音を見落としているとは、由々しき問題である。これはどうしても確認に行かねばならないと思い立って、長征一式で出発。地図は頭に入っているが、念のためiPadをターポリンケースに入れて、ケータイとFinepix Real3D W3と予備バッテリーはビニールレザーのウエストポーチに放り込む。水はナルジェンボトルに1.5L詰めてホルダーに装着。
まずは西鉄バス早良営業所から旧早良街道に入ってそのまま南下し、脇山を抜けて椎葉川沿いの道を上り、脇山中央公園を過ぎたところで、左手の段丘の上に立派な栴檀の古木が見えてきた。斜面に踏み分け道がついていることから、お参りする人がいることがうかがわれる。
大きな丸石には猿田彦大神と彫られており、これがもっとも目立っているのであるが、その手前の亀のようにも見える石も、しっかりとした基盤の上に設置されており、ご神体の中核をなすものなのであろう。なお木の下には、トタン板で小屋掛けされて、お地蔵様が二体おまつりしてあった。
撮影の後、ゼンハイザーMM-100でiPadのPaul Schwartzを聴きながら、椎葉川沿いに道を遡り、10年前に寄ったことのあるタバコ屋のおばあちゃんがお店を閉めてしまったようであるのに気がつく。椎葉川を渡り、反対側の河岸段丘に駆け上がる道の途中で息が上がってしまったのも、10年で変わったことの一つであろう。
どこに行くのかわからないが、ハンドルの向くままに下っていくと、無意識に神の原の庚申塔、ついで早良の庚申塔を経由して所要時間1時間半ほどで帰宅。顔がほてるくらい日焼けしてしまい、疲れてしまったのであろう、帰って6時間ほど寝込む。

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