屋根瓦に魔法をかけるmazec(J)

 さて、最近はソファーに寝転んだり湯船の中でくつろぎながら、Android pad系端末で、Radiko.jpFM福岡を聴きながら電子本を読んだり、メールやRSSをチェックしたりできるようになった。NEC Mobile Gear湯船で使っていた頃から干支が一巡する間の技術革新には感心することしきりである。
 その中でも、mazec(J)は、手書き認識は使えないという一般的な通念を打ち破った、まさしくdisruptiveなキラーアプリである。9月の末に、これまで使ってきたベータ版が「試用期間切れ」になって恐慌を来たしたのであったが、その後今月末まで期間延長されたアップデート版が使用できるようになった。これは一種のショック療法であって、いずれ今月の末にはベータがとれて、一体どのくらいの使用料を請求されるのかと考えてみるに、450円(7notes for iPhoneのお値段)くらいなら全然高いとも思わない。誤解を恐れずに申し上げるなら、これがなければAndroid pad系端末など屋根瓦に等しいと言ってもよいからだ。iOS系デバイスには、同じかな漢字変換エンジンを用いた7notesはインストールできるが、その変換を他のアプリで使うことはできないようである。したがって、mazecが使えるのは(今のところ)androidの大いなるアドバンテージである。pad系端末のハードウェアと価格は、OSの如何を問わず(たとえばLenovo ThinkPad TabletiPad 2の64 GBモデルを比較してみると)伯仲している。「android padなら日本語入力が使い物になる」というイメージは、少なからず売り上げに響くのではないだろうか。
 ただし、pad系端末には「文章のある領域を選択してカット&ペーストするような作業がものすごく難しい」という共通の未解決の問題点がある。これはヒトが生来持つ最上のポインティングデバイスの鍛錬では克服できそうに思えない。マンマシンインタフェースのブレイクスルーを待たなければならないであろうか。既存のハードウェアを利用するアイディアとしては、自分撮りカメラを利用して、目の動きを読んでマウスカーソルを当てる視線入力などいかがであろうかと思われるのであるが、HAL9000の影響かもしれない。[Android]

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