クリノメーター

 結婚前のことであるが、東京であまりにも見当違いの方角に歩いて行ってしまうのにあきれて秋葉原のお店でクリノメーターを購入したのであった。1980年代の半ばのことである。
 その後そのクリノメーターは長く死蔵されていて、昨年であったか「発掘」されたのである。ただし、購入から20年も死蔵していたため磁針の支点が錆びついてしまったのであろう、まったく指示の方向が一定しないのであった。一度海鷹亭付近で水平線に日没をするポイントを測定しようとして不具合があったと記憶している(本ニュースにも記載したはずであるが、見つけることあたわず)。
 あるホームページでクリノメーターのメインテナンスについて拝見して、支点を磨いたら磁針が復活するかもしれないと心づいたわけであるが、さていざそうなってみるとついこの間までそこら辺に転がっていたクリノメーターが見当たらないのである。
 とCEOに言ったら、「上の子の部屋の箱の中にあるんじゃないの」との御託宣あり。そして、その預言の正しさはほどなく実証されたのであった。[野外活動]

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