高松といえば

 瀬戸大橋ができるまでは四国への玄関口であった。宇野駅に着いた電車からゾロゾロ降りて、まるで《ジュリア》に出てくる大西洋横断航路船のような宇高連絡船に乗って、お名残り惜しやの見送りテープを引っ張りながら出航するのには旅情をかきたてられた。約1時間花崗岩でできた島の岩肌を鑑賞しながら海を渡ったら、四国の玄関口高松港に上陸したのであった。
 四国で生まれ育ったものにとっては、その逆で、高松の連絡船へのタラップこそが新天地へのゲートウェイであった。
 で、本日は1時ぎりぎりまで本店営業部で営業しておいて、帰宅してパッキングし、山陽新幹線瀬戸大橋線を乗り継いで四国上陸。いまや上陸地点が坂出にシフトしたために、高松は四国へのゲートウェイとしての賑わいはなくなってしまったようである。とは言うものの最後に高松に来たのが一体いつであったか、どうも記憶があやふやである。

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