Gmail contactsで連絡先を整理統合する

 今年初めGoogle contactsで住所録整理を行い、iPhoneに自動シンクさせたときには、iPhoneの《連絡先》にはシンクされたエントリが(おそらく)先頭の漢字の漢字コード順に並んでしまった。GmailのContactsには読みがなのフィールドがないことが問題点と思われた。宛名職人からエクスポートしたデータをマージするときに、尊称をファーストネームに、名前をミドルネームと取り違えて登録してしまったり、Mac OS Xの住所録に読み込んで苗字と名前が逆転してしまったりしたことでさらに事態は混沌とした。この8か月は、必要に応じて苗字と名前を苗字に統合したりしたが部分的にとどまり、《連絡先》は無視して通話履歴から電話をかけていたといって過言ではない。
 先週Google contactsが改良されたと聞いて試してみると、よみがなを入力することが可能になっていた(気がつかなかっただけで、もともと可能であったのかもしれない)。Google contactsによみがなを追加していくと、即座にiPhoneの《連絡先》にも反映され、見事にあいうえお順に表示されるようになった。また、重複するエントリを統合する機能もわりと使いやすくなっていた。
 それで個々のエントリに読みがなをつけるついでにタグ―――「恩師」とか「高校の同級生」とか「大学時代のご学友」とか「親戚縁者」とか―――を打っていく(iPhone住所録には反映されない)。Gmailと同様、特定のタグを持つエントリの部分集合を表示することも簡単である。こうなると、Google contactsで住所録を整理するアドバンテージは明らかである。そして、これこそが秘伝のタレ状態の住所録を維持するために必須の機能と言えよう。例えば「H21年賀状-send」タグはついているのに「H21年賀状-receive」のない不達エントリに「要確認」タグをつけることも可能であり、「H22年賀状-send」タグのついたエントリをexportし、年賀状印刷ソフトに読み込ませることができるだろう。とかなんとか言っているうちに、郵便事業会社のサーバーに住所録のエクスポートファイルをアップロードして、年賀状の印刷と発送を委託できるようなサービスができるかもしれない。
 これで、メールと郵便(年賀状)と電話番号と別々に管理していたデータベースが真の意味で統合された。もちろん、今後たとえば携帯電話がiPhoneからandroid端末に変わったとしても、秘伝のタレ状態の住所録は自動的にシンクして持ち越すことができる。
 それで、今の悩みは今年の年賀状の束とそれをスキャンしたPDFファイルが行方不明になっていることだ。折角やる気になっているというのに、元データがない…。
 後日記(2010>August>22):お盆前にお客人が来るかもしれないというので、居間の丸テーブルの上のガラクタを段ボール箱に入れて書斎(という名前の倉庫)にしまった中に、年賀状を発見。よほど注意深い人でなければ電番が印刷されていて、中にはメールアドレスを記入した人もあり。ご家族の名前と大体の年齢をデータマイニングできる可能性を秘めている。[来年の年賀状をどうするか]

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