iPad発売日

 モーニングショーでも取り上げられているのを拝見したが、Steve Jobs氏の発表からいくばくかの時間を経て、もし休暇が取れたら並びたかった、というほどの切望感はない。出たらすぐに買うというTall Tree氏の鼻息の荒さに辟易したとかいうわけでもないのであるが、ノートPCもそろそろcore i xの時代になって、高性能なものは4コアになりつつあるような時代感覚が、何となくAtomプロセッサ改良型のこの機械の輝きを数%減じているようにも思われる。とは言うものの、Atomが使いものにならないなんてことは全然なくて、1.6 G馬力(Hz)のアトム搭載iiView A2を自転車の前かごにいれて敷地外に移動しながら、歳をとって心が干からびてきたためだろうかと考えた。
 映画「2010」では、木星に向かって出発する前のフロイド博士は、Mac Portableめいた巨大なラップトップPCをビーチテーブルに広げていたことを思い出す。今年リメイクするなら(ストーリーの中で大変重要な役割を果たす冷戦がすでに跡形もないから、まあ無理だろうが)、その小道具にMacBook Air(かiiView A2)やiPad(か、GenoWebに並んでいる謎のAndroid Pad)が登場するのであろう。そう考えると、コンピュータの電子回路の高集積化については、映画製作当時の予測をかなり上回っているのであろう。
 すでにMac Portableの時代に、当時のApple computer社社長スカリー氏の近未来コンピュータのコンセプトモデルのプレゼンでは、石板(Magic Slate)の液晶画面に、マイティーサーバントの顔が映っていて、ユーザーと英語で会話するようなインタフェースがシンボル化されていた。iPadは、まさに20年かけて実現したMagic Slateと考えることも可能である一方、自然言語を用いたマンマシンインタフェースは、(mighty servantにせよHALにせよ)当時の予測ほど実現していないように思われて興味深い。[iPhone/iPod touch]

本ブログではamazon associate広告を利用しています。