airpen

 以前、兵庫県の山の中の国道沿いにぺんてるえのぐの看板が延々と敷設されているのに驚嘆したものであったが、18歳人口が減少した今日、まだそれらが残り、メインテナンスされているのかどうか。筆記具や絵の具などの文房具のお商売が少子化やデジタル化の影響をどの程度こうむるものか定かではないけれど、ぺんてるはすでに電子文房具の分野に進出している。
 ぺんてる デジタルペンairpenストレージノート2.0 赤ペン同梱版 EA2LT1は、ちょうど自己啓発のためにFinepix Z200fdブラック在庫限りを買おうかどうしようかと検討する際の予算規模にほぼ等しく、しかもその双方を両立させるのは財政的に困難であるから、大変憂慮すべき事態になった。
  ところで、amazon.co.jpによればairpenを見た人の過半数はイズラエリ製の1/3ほどの売価の類似商品を購入している。手書き認識だけを求める人にはそれでよいわけである。個人的には手書き認識に寄せる期待というのは、Windows CEマシンとかThinkPad 730TEの頃には掛け値なしに裏切られていたと回想され、iPod touch/iPhoneで採用されていないのもそういう意味合いではあるまいかなどと邪推しているところである。
 しかし、実はairpen導入のメリットは、メモ書きのデジタルテキスト化だけにとどまらず、そちらは困ったことにイズラエリ製の類似商品にはインプリメントされていない。すなわち、別売の採点Magicソフトウェア(追加出費5250円)は、紙のテスト用紙の上でairpenで○×で採点したら、その結果が認識されExcelのシートに自動集計されてしまうという出来ばえのよさなのである。これなら○△×の認識であるからこ難しいチャイニースキャラクタなどと違ってその認識は正確であろう。たとえ手書き認識が期待通りであっても、少なくともこちらの機能が使えないことはあるまい。airpen導入が必須となれば、黒赤2色のペンがついてお値段据え置きの限定版はすごくお買い得なのである。最近のWindows mobile上の認識ソフトはかなりクレバーらしいとも聞くし、もし期待に反してスタンドアロンで手書きのメモをデジタル化すると、ストレスなく認識されるのであれば、蓄積しておいたメモをまとめてPCに転送しGoogle Desktop Searchで検索するというような、未来的なデジタルライフが始まるという期待が胸の中でふくらんで、購買意欲がふつふつとたぎり始めるのである。
 というわけで、なぜかクライアントさんからひきも切らずこれから行っていいですかコールが入る合間に、今日締切のまだ全然書けん書類の修正に空想のairpenの威力を試したりするうちに、もう作業がはかどる暇もなくなってしまった。[文房具]

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