日くらしの鳴つるなへに日は暮れぬと思へば

 往く夏を惜しんで、福岡一のヒグラシの名所にのぼって幻想的なヒグラシの声を録ろうと思いつく。ただし、最近ブレーキの甘いマウンテンバイクでは下りで事故る危険性が高い。そこで、ブレーキワイヤを調整し、各所にKURE5-5-7をさして、整備を終わったところで、CEOが車を出すというので、便乗して赴く。
 以前山道の頂上付近の林で遠近の数十匹の微妙な時間差のあるヒグラシの声に包まれ、陶酔感をおぼえたのが、ついおととい昨日のことのように思われるのに、もう4年5年も前のことで、しかも夏の初めであった。今にして思うと、まさに天然のBuddhaマシーンを数十個配置した贅沢な癒しの音響空間である。しかし、すでに旬を過ぎてしまったようで、その林で啼いているのはツクツク君のみ。しかし、遠くにかすかに聞こえた声を頼りに、ぐるりと一周する下りの道の途中でヒグラシ3、4匹に遭遇。やっと録音に成功。[PodCasting]

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