1957年初版のBiochemical Individuality

 この夏、本棚に詰まった書類を仮想化するうちに、16年前に某名誉教授に僭越ながら差し上げたお手紙の丁寧な、示唆に満ちたお返事を発見した。その中で言及されていたこの本Biochemical Individuality: The Basis for the Genetotrophic Concept(ご当人は「1956年ころアメリカで買い求めて勉強したのですが、○大小児科、小児病院と移る時に失っ」て現在手許にはなく「古いカタログで探せるかも知れません」と書いておられる)の内容自体ははるか古典の領域に入っているに違いない。インターネット以前には古いカタログで捜さなければならなかったとしても、Web2.0の御世ならばlong tailの尻尾に捜しあてられるのではないかと予想。
 驚いたことにこのground breakingな書物はGoogle Booksで読むこともでき、リアルなペーパーバックとしても入手可能であることを知る。
 さて、この不朽の名著をオンラインで読むか、ペーパーバックで読むか、ということなのであるが、これが$9.90でダウンロードできるのなら、迷わずオンラインで読むに違いない。というようなことから考えると、デジタル書籍かアナログ書物かということの答えは入手の面倒さとかその対価とかで左右されてしまうのであろうか。特に絶版になって入手困難な本ならば、Kindleにも大いに勝ち目があるだろう。[本]

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