カピッツァ物理学問題集

 先週金曜日の深夜、パンクした自転車を押して帰りながら、ふと思い出したのが、「パンクした車でそのまま走るために必要なスピードは?」という問題で、1973年頃の「自然」誌に見開き1ページ程度に掲載された抜粋問題(と記憶する)のうちの1問なり。ニキビ面さげて、回転によって生じる遠心力と重力が釣り合えばそのまま走行できるという仮定で計算した記憶あり。ネットでフリーで流れているというようなものではなさそうなので、これは書庫にもぐって調べてみる必要あり。
 カピッツァ博士はノーベルプライザーであって、人事院人事官 市川 惇信氏によれば、研究組織の老化についてもなかなか鋭い洞察をされている:
 (1)大食いの傾向:必要以上の研究資源を要求する。
 (2)おしゃべりの傾向:本質的でない論文を多数発表する。
 (3)繁殖能力の喪失:若い幹部を養成し、そこから新しい研究領域研究組織を作り出すことができなくなる。
 (4)肥満の傾向:有用でない部分が発生する。
 生態学風に表現しているあたり、面目躍如というところであろうが、これはなかなか恐ろしい洞察なり。

 

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