小笠木峠越え

 復帰地点(ソフクリ屋さん)から峠まではそれほど距離はない。分水嶺を越えて自動車並みのスピードで西畑まで一気に下り、那珂川の上流を見る。海に出る直前の、中洲あたりの那珂川にはなじみがあるが、上流には趣があり、感動した。とか書けばよいのであろうが、実際のところ山から平野に下りてきた川の景観は、通常コースでおなじみの室見川流域といささかも変わるところなし。板屋の脊振ダムから一気に下れば、かこさとし:かわに匹敵する大スペクタクルがあるのだろうが…。
 一路福岡方面に向かって川沿いに下る。那賀川町に入ると、信号が多い、車が多い、歩道に段差が多い、ガキンチョのチャリが歩道を塞いでいる、とすっかり走りにくい町の道になって嫌気がさす。結局野良ロケで通常コースと称して、家がない、信号がない、歩道がない(から)段差もない、あまり車も通らない道を一筆書きして、精神の開放感を味わっているわけである。峠を越えて、那賀川町には新しい景観が開けるのでは?との期待はずっとあったけれど、第一印象は芳しくない。たぶんもっと通いつめなければわからないであろう。また、気力体力の面からは自力推進ではかなり苦しい。福岡市に入って、老司四ツ角から進路を西にとる。

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