「写るんです」2,3本分カメラの時代なのだ


 それだけ買ってまだ買うの!?と呆れられそうですが、うちは子供が多いので遠足の時に困るといけないという口実で(あるが,最近は学校の先生も「写るんです」を奨励しているので出番がない…)、Zorki-10というリコーのカメラのソビエト製パチモン中古を$21.00で即落札(Buy it now)で購入してしまいました。なかなかいいスタイルしていると思うんですが、数日前にも買い手がつかないまま店晒しで終わったオークションがありましたし、人気ないようです。オリジナルのリコーのよりも気合の入った仕上がりで完動美品がざっと4000円(送料込み)なのですから、コンビニで買う「写るんです」2,3本分です。こういう,若いモンから見れば突飛な,そして私どもの世代から上の方々には古くさいデザインのカメラでスナップするのは、きっと楽しいと思います。これはぜひ買わねば。というわけで、一年ぶりに入札しました。こちらがとまどうくらい至れり尽くせりにCGIスクリプトが改良されており、びっくりしました。送金もPayPalという業者さんでセキュアにVISAカードのナンバーを送りまして,5分ほどで手続き完了です。こちらも郵便局で送金為替を作るのと比べれば、あっという間です。
  どうも最近ストレスたまっているようで、家に帰ったら、朝日新聞書評欄にも取り上げられた中村陸雄氏の「ソビエトカメラ党宣言」を読みかえしながらだらだらお風呂に入って、あがったら今度は鈴木商店さんのページなんかを眺めているうちに、すっかり安物カメラの魅力に洗脳されてしまった感があります。
  なかでも,鈴木商店さんのたったの3500円(税込)のオールプラスチック製中版カメラHolga(中国製)には、特に注目しています。
 もともと、学研の「5年の科学」の付録についてきたプラスチック製の中版カメラ(1966年式モデルであったようです)で、一本撮ったらほとんど失敗。だけどたまたま1,2枚すごくうまく撮れたのがあったというのが最初の写真機体験なので、これはその原点に限りなく近いカメラと言っていいでしょう。いずれ買って試したい一品です。ということで,発注してしまいました。
  ところで、その「5年の科学」付録も感剤の変遷(ブローニーフィルム→110フィルム→印画紙)を経て、そろそろデジカメに移行しても不思議ではない感じです(コスト的には難しいでしょうね)。そう言えば、ポラロイド社が破産したとか聞きましたが、これは世情に疎いことを自ら認めたようなもの。667フィルムの供給以外にも、Canvasとか統計ソフトのサポートと、大変お世話になっている会社であることを再確認しました。
 

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

  やぢを [ そのHolgaの試写がやっと上がりましたが,これがなかなか味のあるできです。逆光では画面全体にフレアが入って,これ..]
 

本ブログではamazon associate広告を利用しています。