今日は,「わが心の銀河鉄道 宮澤賢治物語」をTVでやってましたね。

 営業の帰りに閉店のおしらせにせかされながら紀ノ国屋書店で買った安保徹:未来免疫学,インターメディカルを読みながら帰ってきて,昨日借りた「Mr. Bean劇場版」を観始めたのだけど,どうにも辛くて辛くて。途中でやめて,TVに切り替えてしまいました。父親との葛藤,妹トシの死,そのあたりがすごくよく作られていたと思います。でも,ますむらひろしイーハトーブ乱入記,ちくま新書はさらにその上をいっていたぞ。たとえば,銀河鉄道が走る晩は星の配置からお盆の晩だとか(映画では『あめゆきとてきてけんじゃ』の泣かせるシーンの次だったので,さすがに雪原の上空を蒸気機関車が走っていた)。やはり,賢治の結核菌はトシからの伝播で16S rRNAのタイプは一緒であったのだろうか?なんて野暮なことは,考えまい。
 賢治,ますむら・ひろし氏と安保先生を並べて東北出身の方は…なんて言ってしまうのはきっといずれの方にとっても失礼かとは思うけど,いずれ劣らぬ天才です。『未来免疫学』は,安保先生の自伝的な色彩の,かなりアクの強い本です。臨床家のジンクスみたいな何気ない観察から出発して,免疫学の枠をはみ出す理論を展開するところはさすがで舌を巻きますね。顆粒球(交感神経優位)型人間とリンパ球(副交感神経優位)型人間を定義して,さああなたはどっちだ?なんてところは,ちょっと宗教がかってしまうようにも思えますが。はげまされたのは「あとがき」の『大発見しようと思うなら人の論文は読むな』で,勉強不足気味の私にはなかなか心地よいフレーズです。そうすると副交感神経優位になり,脈拍数が下がりリンパ球優位になっていくんですよね,安保先生?

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