何冊か欠けて廉価に入手できる全集本を片っ端から自炊するとしたら、著者の候補は柳田國男、梅原猛、ますむら・ひろし…あとは誰であろうか。と思っていたが、いまどき柳田國男や宮澤賢治の全集などはKindle版を200円で買えるという、予想を超える展開になってきた。自炊のコストより安いのは間違いのないところで、版の違いなどに特に関心のない筆者などにとっては、自炊するならもう少し現代の(著作権の切れていない)著者の本か、それこそ「余白の書き込み」を対象にするものになりそうである。いやいや、柳田國男の23作品というのは、全集32巻セットなどというのを考えてみても、全著作のほんのわずかな部分集合ではあるまいか。
すでに岩波免疫科学と岩波情報科学とは全集まるごと自炊してしまっている筆者には、東大出版会の認知科学選書とか愛媛自然科学教室の愛媛の自然シリーズとかも、候補かもしれない。経済的な余裕があれば、中央公論社「自然」を全巻(に近い端本)を買って自炊してしまうというのもアリかもしれない。パソコン黎明期(1982年〜1987年あたり)の別冊I/Oなども揃っているだけでも興味深いが、今となって残っているのは文化財であるからこれを裁断するのにはよほどの覚悟が必要である。。
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『宮沢賢治全集・283作品⇒1冊』【直筆水彩画・関連作品つき】
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