Sadik Hakimが聴きたい病再発

 先日来Youtube Music Premiumを無料お試ししていて、レパートリーにSadik Hakim《Piano Conception》があることがわかった。若い時に親しんだ曲が本当に素晴らしく再生されるので契約を継続しようかと考えた。
 このレコードは探し求めた末にクリスマスイブに奇跡的に見つけた宝物で、NYCで新聞配達していた修行中の(トリオのドラマー)タローオカモトの紹介番組を知り合いの下宿人の部屋で偶然観たこともあって、若き日の多くの物語が溢れ出してくる音楽で、筆者にとってはWerner Pirchner《EU》に匹敵するドラマチックな音盤といえる。
 ところで、この音源はLPレコードで発売された後、それほどー筆者が探しあぐねるくらいーヒットしなかったのであろう、その後もCD化されることなく、今日を迎えている…と思いこんでいた。
そのため、筆者は14年前の盆の帰省の時に実家に置いていたレコードからmp3ファイルを作成したのだった。まだ亡父も存命であった。盤が傷んで所々に決まって入るスクラッチノイズが懐かしかった。今だったらもう少しハイレゾで録り直しできるのではないだろうか。アナログレコードには可聴域22kHzを越えて100 kHzまでの音域の音が記録されていて、放送大学で大橋エミ教授の講義で学んだハイパーソニック・エフェクトが期待されるというのである。
 その一方で、曲が進んで針がレコードの内周に移動するにつれて音に歪みが混じってくるほど聴き込んですり減ってしまったこともいとつきづきしく思い出されるのだった。
 Youtube Music Premiumの元になっているのは、マスターテープから直接デジタル化されたものに違いなく、これはひょっとして最近デジタル化されたCDがあるのではないかとあたりをつけてみたら、11年前に水道橋で探しても探しても見つからなかった銀盤が見つかった。

 一方で、筆者イチオシのPaul Schwartz《Christe Redemptor》がどうしても再生できない。なぜかわからないがアップロードしたALACファイルを再生しようにもリストにも出てこない。なにか事情があるのかもしれないが、クラウドに置いた楽曲を聴くというのは少し先のお楽しみということにして、無料お試し期間のうちにYMPは卒業させていただくこととした。
 後日記(2022-08-18)>本日到着。どのトラックも佳曲で懐かしくてたまらない。

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