トーキオ一泊ミッションの発令があったのは、ちょうど国内でオミクロン株の感染が爆発的に進み始めた頃であった。
これまでの2年間で感染回避のリテラシを身につけたはずの方々の間でこれだけ猛威を振るっているのは、かなり空気感染に近い状況に変異したのではと、《アウトブレイク》のシーンが胸を去来していたが、辞退するオプションは想定されてないようで、流行地への往還のリスクに配慮したそれなりの対策も提示されて、サインアップしたのだった。
先週末に男の隠れ家で放送大学を観られるようにするために寒い中で作業して以来、何となくのどの違和感を感じたり、少し熱っぽく感じる日もあったが、しかし発熱は生じなかった。
出発日にも軽い倦怠感はあったが、これも「行きたくない病」の症状のようで、特に問題なくハネダ行き最終便に搭乗し、日付が変わる前に前泊宿舎に到着。熱めの風呂で身体を休めた。
出発前に携帯を満充電していたつもりであったが、飛行場を出たところで40%程度まで低下しているので、翌日までもつか気をもんだが、宿舎の机の引き出しに充電器が用意されていて大いに助けられた。
日の出前に起き出して25階の部屋のカーテンを開けたら、眼前に品川駅がひろがっているのにびっくりした。
チェックアウト時に平熱を確認、クルーに合流してミッションも無事終了させた後、ハネダエアポートから最も早い便のJクラスにアップグレード変更して帰福。
飛行中はもっぱらモニタで機外カメラを眺めて過ごす。