デジタル化された「ストロボスコープ」

 本日のNHK《へんてこ生き物アカデミー》で、鳥の飛翔の動きを合成したムカデのような不思議な連続体の画像が紹介されていた。デジタル化以前には、被写体の動きを一コマのフィルムに浮かび上がらせるストロボスコープというテクニックがあった。ごく短時間の周期で連続発光するストロボ装置と暗くしたスタジオが必要な、大がかりな明合成画像撮影システムなのである。
 番組の中では、ガイジンさんが日中鳥が飛ぶのを連射したデジタル画像をもとに、画像合成を行っているように紹介されていた。明るい背景の中の被写体を浮き上がらせるには、計算で背景を認識しなければならないが、そういうのは今やGPUが朝メシ前にやってくれるのであろう。番組ホームページでその方のお名前や画像のライブラリなど知ることはできず、また画像検索で番組で紹介された画像(やそれに類似しそうな画像)を見つけることもできないが、Sonyが開発したアプリを使えば動画の撮影データから計算で作成できるようである。

モーションショット

モーションショット

  • Sony Network Communications Inc.
  • 写真/ビデオ
  • 無料
apps.apple.com
 これこそデジタル化時代の科学とアートのための表現手法になるのではないかと予測した。
 斜面に置いた台車の動きを撮影した動画から、一定時間ごとの画像を集約して、台車の速度とその変化(加速度)を一枚の画像で表現するようなことが簡単にできるし、先のオリンピックで体操競技などでは複数のカメラを切り替えるタイムスライスの手法と組み合わせて使われていたように思われる。

本ブログではamazon associate広告を利用しています。