福岡市電子図書館

 今朝届いた福岡市政だよりで拝見して、早速利用。
 蔵書7000冊ということで、調べたい文献を探すような使い方はまず無理だろうと予測して、人気の本のリストを眺めてみる。
 第79位にランクされている寺田寅彦の随筆を、ロゲルギストにつながる伝統を痛感しながら読み終わって、青空文庫のテキストであったことに気がつく。
 これは、わざわざアカウントを取って借り出して読まなくてもよいということではなくて、蔵書のデジタル化が進むと、キュレーションは個人のセンスが活きる重要な仕事になっていくことを実感したということである。
 すでに開設されているランキングや特集ページの各区図書館の司書さんのおすすめ図書のリストをたどって、ワンクリックでセレンディピティな発見のチャンスが広がった。総合図書館のYoung Adultコーナーでは、福岡県高校ビブリオバトル大会で取り上げられた本のリストのプリントが配布されているが、こういうのもそのうち特集のページで取り上げてもらえると楽しいと思う。
 そしてその次にほしいのが貸し出し履歴にもとづいたおすすめ本の提案システムと書くとamazonの再発明になってしまうので、書棚を端から端まで見てあるくような、背表紙が横並びに表示されるグラフィカルな(VRな?)インタフェースなどどうかと提案しておく。
www.d-library.jp
 《たのしい知の技術》著者板倉先生に挑発され、ついに《網羅と枚挙》全文にたどりつきぬ。

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