プロフェッショナリズムの原点(2)ブラック・ジャック

 並行して授業計画を試行錯誤する。
 割と早い段階でプロフェッショナリズムとはなにかについて、理解を深めることを狙って、ビブリオバトルをやってみせようと考えている。本の登場人物の登場回のプロフェッショナル度の高さを競わせようという魂胆であるが、その題材に何を取り上げるか。
 螢雪の学び舎の先輩の著書の中で、ロールモデルとして取り上げられることが多いと紹介されているのがブラック・ジャックゴルゴ13である。いずれも1970年代後半から1980年代にかけて、筆者にとっての青春時代にリアルタイムで連載されていた作品であるが、ちょうどそのころの時代精神が黒マントを羽織ったプロフェッショナルとして出現させたのであろう。
 すでに古典として読みつがれてきていることは、検索してみてブラック・ジャックに仮託して人生論や処世術を語らしめる著作や医学的に考察したファンブックなども存在することからもわかる。その一方で、患者団体から抗議を受けたために単行本には収録されない作品もあるとのことである。
当時のチャンピオンなら筆者は《マカロニほうれん荘》推しで、一方でヒカシューのオープニングテーマを聴きたいだけで当時放映された《加山雄三のブラックジャック》(実写版TVシリーズ)を観せてもらいに行ったのだった。現在の職場にいるブラックジャックファンのお一人に登場してもらってブラックジャック愛を語ってもらい、バトルの相手もお願いすることにした。
 というので、全体像を掴んでおくために、新装版17巻セットを購入した。あえて化粧箱に入ってこないお安いものを購入したが、ページを開いた痕跡すらないものが送られてきてびっくりした。ひょっとして、化粧箱だけ残してあとは売ってしまうような方がいらっしゃるのか。

 ともかく、週末と飛び石連休を費やして一通り読んで、今度はビブリオバトルに取り上げられそうなエピソードに付箋を貼りながらもう一巡…。
 何とか客観的な指標でプロフェッショナリズムを評価できないかと探してみたら一応評価シートが見つかったので、この尺度で全ストーリーに点数をつけていったらどうなるか、記録用にセリアでB6 フリーノート368ページを買ってくる。ついでにナンバリングを借りてきてナンバーを打つ。これなら一話一ページで230話分の評価を余裕で書き込める。

本ブログではamazon associate広告を利用しています。