食分率61.8%

 11年前には薄雲が切れることがなかったのであるが、今回はほぼ快晴の観測日和となる。
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 ステイホームで書斎の片付けが進んだ際に見つけてとっておいた日食グラスを11年ぶりに使用。
 前回はFD 80-200 mm F4をマウントしたLumix G1で撮影したが、今回はFD 300 mm F4Lとなる。口径が77 mmで日食グラスが完全にレンズ前面をカバーできない。そこで遮光と放熱のためにアルミ箔で全体を覆うようにして撮影。
 予報通りの時刻に月が太陽にコンタクトして徐々にその面積が増えてくるのを撮影。ただし、(赤道儀に載せているのではなく)流し撮りであるので、3分に一度くらいフレーミングをやり直す必要があるのだが、一度ファインダー画面から外してしまうと再び導入するのに時間を要するという難点があった。
 庭石の上に三脚を乗せ、少しずつ脚をシフトさせると、調整しやすかった。今後もし東西南北地平線の見えるような夜光のないところに居を構えることができたら、庭に球形の庭石を置いて星野写真台にしたい。が、これはなかなか実現は難しいであろう。
 逆に、退職後の楽しみなら、夜空ではなく、太陽を日の出から日没まで自動追尾で撮像してストリーム配信するのはどうかという着想を得た。日食グラスを貼り付けただけでは耐久性に難があるので、ND100000フィルターは調達するとして、ちょっと工夫して庭に雨風を防ぐ簡易ドームと赤道儀さえ設置できたら可能ではないだろうか。普段は太陽表面の黒点とかふつふつとたぎる粒状斑くらいしか見るべきものはないのかもしれないが、ごくたまに部分日食(次回は2030年6月1日)とか、飛行機やISS人工衛星、彗星、小惑星水星(次回は2032年11月13日08:54UT、前回去年11月12日)金星(次回は2117年12月11日11:30UT、前回2012年6月6日)などの前を横切るシーンだけ画像認識させて残していくというのはどうだろうか。

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