レガシーな基幹PCのレガシーなグラフィックスカード探しから始まって

 お身拭いのあと、基幹PC Dell Precision T7400のディスプレイカードNVIDIA Quadoro FX570のファンの異音が再発して、予備機のカードを入れ替えてなんとか静音環境を取り戻した。
 13年前の最高グレードのXeonが載っているとは言え、これほど長い期間同じハードウェアで最新のOSやソフトウェアを使い続けることができたことはなかったように思う。Windows 10もSSDで随分敏捷に立ち上がるので、このまま十年一日のごとく数年後の定年の日まで使いつぶそうという所存である。
 異音のするEntry 3Dレベルのグラフィックスカードの差し替え分を一枚調達するにあたって、知らん顔してアップグレードしたカードに差し替えてみようと考えている。
 巨大オークションサイトで調べてみたらひとつ上のグレードのカードが1000円(High Endクラスのものでも5000円)くらいで見つかるので、実験材料としては高いものでもない。しかしジャンク品扱いなので、冷却ファンが静かに回るかどうかの保証はなく、そこは賭けということである。
 それどころか、CPU最上グレード、メモリ満タンの全部盛りT7400が29,800円くらいで出ていて、amazon.co.jpで見つかる最上位のグラフィックスカードとほぼ同額なのに、ため息をついてしまった。
 筆者は最新のハードウェアの体感速度にも最新機種の仕様にも暗いので見当違いかもしれないが、ここのところのPCの演算能力の進歩はCPUのクロック数の増加ではなくコア数の増加に依存するところまで成熟してしまっているように見受けられる。
 仕事に必要十分なコア数を持つモデルを、ムーアの法則に従ってどんどん値下がりするビンテージな製品ラインも含めた中から費用対効果で選ぶという戦略で、全部盛りマシンは悪くない。
 ただし、(退職後の)限られた時間や経済的資源を活かすためには、もっとコンパクトで高性能で消費電力の少ない新機種をもっと安く入手できるのではないだろうか。おすすめ欄に表示されるT5600(2010年モデルでスタートプライスは上記の全部盛りに最上位グラボを載せた特上盛りT7400とほぼ同額である)にグラグラきたりする。
 後日記(2020.06.08)>ワングレードアップのFX 1700を800円で落札した。まずは到着を待って試してみる。その上のHigh endクラスのカード(ジャンク品扱い)の開始価格の6枚分で、完動保証付きの全部盛りT7400が買えてしまう。このあたりのコストパフォーマンスは慎重なアセスメントが必要である。
 後日記(2020.06.11)>本日自宅に届いたFX 1700を昼食の時間に取りに帰って持ってきて二枚挿ししてみると、起動時からファンがスピンアップして秘書室にはそぐわないうるささにいささか辟易したが、ドライバをダウンロード、インストールしたら静かになった。グラフィックカードとしての実力は全く実感できないような文章書きしかしていないのだが、ありあわせのディスプレイを3枚目のポートレイトディスプレイに仕立ててみたのが収穫である。ついでにこの間Zoomを使ってからつけっぱなしのBluetoothアダプタで古いAppleのキーボードとMightyマウスをつなぐようにしてみた。遊ぶのはこの程度にしておいて、手紙書きと明日のプレゼンの準備に没頭する。

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