朝倉文夫・摂・響子展

 本日から開始の朝倉文夫・摂・響子展示に時間を見つけて福岡市美術館に向かう。
 ところが館内は不思議の国のアリス展一色で、どこにも朝倉親子展の掲示がない。これはてっきり「県」立美術館か「アジ」美と取り違えたものだろう、トシはとりたくないものだと自分を責め始めた頃に近現代美術展示室2で行われていることが判明。建物の周りを二周するくらいの待ち行列が…ということもなく、常設展のチケットを購入して入る。
 朝倉文夫氏の彫像作品は、かつて大分市で《みどりのかげ》《姉妹》《三相》を鑑賞し、鋳造面の研磨の緻密さに圧倒されたものであった。

 今回展示の《墓守り》は、むしろ大きな粘土の塊をくっつけて作られた三次元的点描表現であった。他に猫が3匹であるが、いずれも代表作
 朝倉響子作品はいずれも「題名不明」とクレジットされた、高さ30 cm程度の女性像3体。
 ごく小規模な展示であったが、朝倉文夫作品は、親友の歯科医のコレクションからの寄贈品という。佐藤忠良氏が上京前に札幌の歯科医院で住み込みで働いていたのを思い出した。
 参考図書コーナーの(別の朝倉文夫展)図録で《時の流れ》を拝見。豊後竹田駅前に撮影に行きたいものであるが、台座はかなり高そうに思われる。

本ブログではamazon associate広告を利用しています。