朝日新聞に「ゲーム平日4時間超、10代20代の1割 初の実態調査」という記事が掲載され、わかいもんのゲームへののめりこみにの一端が明らかになったということである。
ゲーム障害が、WHOの疾病の新分類(ICD-11)に収録されたのを今年度のはじめの頃聞いたように記憶する。地下鉄七隈線の車内や社のレクチャールームなどで気をつけて見ていると、スキマ時間にちょっと動画で息抜きしている若者を多くお見かけするが、彼らの9割は健全なレクリエーションであって、1割の病的な耽溺者との区別は難しい。そもそもそんな人が地下鉄に乗っているのだろうか?
ビーチコーミングでも植物散歩でもwebのRSSリーダーでも、何かキラッと光るものが見つかってドーパミンが出るうれしさを知って、それが条件づけされて強化されることでやめられなくなるように思う。
筆者の場合一晩か二晩ゲームにハマっても飽きてやめてしまうのは、幸か不幸か運動神経もe-運動神経もよくないわりに気が短いためで、ゲーム方面でドーパミン体験が得られにくいのであろうと自己分析している。
医学系週刊誌「医学のあゆみ」のゲーム依存特集号では、どのくらいの人に見られるか(疫学)、単なる心の持ちようではすまされない問題なのか(脳画像研究)、なぜゲームに依存するのか(病因論)、どういう状態が病的なのか(診断と症状)、どうやって治すか、予防は?環境づくりは?(治療、認知行動療法、予防教育、家族へのアプローチ)にいたるまでの8本の論文が掲載されている。