サマースクール1日目

 こちらも金曜の講義のハンズアウトの締め切りを抱えて、ゲラを持って見張りに立つのだが、各スピーカーなかなかに面白い話題を提供してくださるので作業はかどらず。
 配布プリントに明治33年の1/25,000地形図が掲載されていて、原のあたりに「舟底」という地名を見つけてびっくりするのだが、藤崎との往来で実に舟底橋を渡っていたことにさらにびっくりする。油山川が蛇行した、変わった雰囲気のある場所であるがおそらく船の底のような低湿地だった記憶が名前に残っているのではあるまいかと想像する。
 蒙古襲来絵詞に書かれた元の武器の名前をどう発音するかという論証を楽しんだり、鯛生金山あたりの消滅集落の消息など、むしろ筆者のためのオムニバスレクチャーと言えなくもない。

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