聖一國師のスイマエウ

本日野暮用にて大名天神方面に出るついでに、博多町家ふるさと館に展示されている「水磨様」の1/5模型を拝見しに行く。777年前に、留学僧圓爾(諡号聖一國師はご承知の通り)によってもたらされた水車を利用した挽き臼の駆動設備の設計図をもとに復元されたものである。
この時代の圓爾の「知の巨人」ぶりは圧倒的で、粉粒加工の産業革命的な仕掛けをもたらしてうどん、蕎麦、饅頭の発祥となり、また博多織の発祥にも深く関わっている。メカニズム系の知識や技術を理解する素地があったのだろうか、留学先の宋でハイテクの粋を吸収しつくして帰国後我が国のテクノロジーをリードした。と思えば、博多山笠の発祥でもあるというので、福博の文化の基盤をつくった方と言えるだろう。
このメカニズムをさまづけで呼ぶのか、自信がなかったが、エギジビションに「すいまよう」とルビがふられていた。

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