ロゲルギストK2:手帳の設計、自然39(5):91-97,1983.

 昭和58年の自然誌の、木下是雄先生のエッセイを読む。
 スマホなど影も形もない時代のノウハウであるが、ズボンかワイシャツの胸ポケットに入れて肌身離さず持ち歩く前向きの手帳とかばんに入れて持ち歩く後向きの手帳と2冊を使い分けるということである。今から見れば、スマホGoogle calendarとリマインダーとを使って前向きのスケジュール管理をするのと、ブログなり(筆者には縁がないがインスタなり)でライフログをとっておくのが後向きの記録ということになるだろうか。
 自然誌(1946年5月ー1984年5月)は、中央公論社の科学教養雑誌で、ちょうど終戦の翌年に創刊され、筆者大学卒業の翌年に休刊(実質上の廃刊)した。高校生の時分に随分背伸びして読んだものであった。今もし通巻460号が揃うのだったら自炊して、毎月1冊ずつ読んでいったら、ちょうど読み終わる頃に百歳になる計算で、ということはもう少しペースを上げないないと間に合わないけれど、内容は読み応えがあり、文章にも気概を感じる。

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