魔法の授業のネタを仕込む

 《ミライの授業》を読んだ後でたまたま《イノベーションと企業家精神》を読み始めて、もしドラッカーが21世紀の中学生にもわかるようにイノベーターの小伝を集めて「企業家精神」を執筆したら《ミライの授業》のようになるだろうと思うようになった。

イノベーションと企業家精神【エッセンシャル版】

イノベーションと企業家精神【エッセンシャル版】

 一方で、AIの発達する未来をどう予測するのか。中教審中間まとめでも引用されているカーツワイル《ポスト・ヒューマン誕生》を購入。この領域ではすでに古典であろうが、ここ数年の第3世代AIブーム前に書かれたという位置づけならウィーナー《人間機械論》と同じくらいクラシックかもしれない。
ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき

ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき

人間機械論―人間の人間的な利用

人間機械論―人間の人間的な利用

 それでは、中学2年生に2074年くらいまで、すなわち70歳くらいまでどのような職業に携わることを考えるべきかについて、巷ではどのようなレコメンデーションがなされているのだろうか。
堀江 貴文 、落合 陽一 《10年後の仕事図鑑》は、現行の社会経済システムがそのまま続くとデフォルトで考えてしまっている筆者のようなオトナにも警鐘を鳴らすものである。
10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 これらを含めて、産業界と連携してどんな「魔法」の授業ができるのか、NPO法人企業教育研究会(著) 、 藤川大祐、阿部学、 落合陽一 (編)《企業とつくる「魔法」の授業》を読んでみたい。
 そして、筆者の魔法の授業では中心的なロールモデルになるアラン・ケイSIP 1121AWやSmalltalk-80の、まさにその末裔のSqueakをLOGO以上に授業に活かすにはどうするとよいのか。《子どもの思考力を高める「スクイーク」 理数力をみるみるあげる魔法の授業》にはオブジェクト指向で問題を定義し、みるみるモデリングしたりプログラミングしたりできるようになるのだろうか。気になるところだ。ただし、生物系データベースのリトリーブに限ってはWolfram|alphaの方がイチオシで、Stephan Wolfram氏が自ら語る30年史など参考になるかもしれない。筆者はその1年後(すなわち29年前)に夏のボーナスをつぎ込んでMac IIのRAMを増設して、Mathematicaインプリメントしたのだった。
企業とつくる「魔法」の授業

企業とつくる「魔法」の授業

子どもの思考力を高める「スクイーク」 理数力をみるみるあげる魔法の授業

子どもの思考力を高める「スクイーク」 理数力をみるみるあげる魔法の授業

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