火星12号

 昨日早朝の実験では「ミサイルは高度2111.5キロまで達したとし、787キロ先の「公海上の目標水域を正確に打撃した」」らしい。飛行時間は約30分という。
 高く打ち上げ、迎撃されにくい速い速度で落ちてくるロフテッド軌道にのせ、しかも(経済水域を外して)公海上に落下させるというのは、単なる悪ガキのいたずらというにはあまりにも高度に政治的である。
 推進薬の燃焼ガスを吹き出し、軽くなりながら加速するミサイルの軌道を計算するには微分方程式を解かなければならないが、このIRBMを標準的な軌道で飛ばすと射程範囲にグアム島の米軍基地が入るとの解析結果が出ているらしい。況んや日本の国土においてをや。である。
 われわれは知らないうちに人質になってしまっている、ということなのではないだろうか。

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