体脂肪率8.3

 黄金週間のmassive scanningの成果発表の時が来た。
 147冊の図書を、白黒のページはグレイスケールで、カラーのページはカラーモードのスーパーファイン(300 dpi)でスキャンして、圧縮度3でPDFファイルとして保存したところ、362ファイル、11.9 GBとなった。タイムスタンプから推定される所要時間は36時間30分であった。トータルの情報流量として計算すると1.19 ✕ 1010 B / 1.31 ✕ 105 s = 90.8 kB/sとなる。昨年の3.86 ✕ 109 B / 3.98 ✕ 104 s = 97.0 kB/sより少しスローであったが、マルチプルフィードによる読み直しは昨年とそれほど変わらなかった印象である。
 スキャンし終えた本の総重量は60.4 kg、積み上げた高さは269 cmに達した。体脂肪率の公式に当てはめると8.3、などと書くと呆れられそうであるが、人生の糧となった書物をどうしても捨てられない時に、それらの情報を紙の表面から剥がし取ってデジタル化し、一方で媒体としての紙をリサイクルするということで、生活の必須栄養素は残したまま体脂肪率を下げようということなのである。ただし、わが家の本棚は二重に本を詰め込んだりしていて、まだまだ70 cmくらいしか空きスパンが出ない。残りの199 cm分は二重に詰め込んだ表の層の分ということである。
 また一方、内心葛藤を感じながらも、毎回デジタル化を躊躇してしまう本が何冊かあることに気がついた。装丁が麗しくとても裁断できない本とか、手元においてパラパラ見るほうが便利な本など、いくつかのパターンがありそうに思われる。

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