祖父のバースイヤーコイン

オークションで検索して、適価のものを落札した。届いたピカピカの五十銭銀貨は、五百円玉級のサイズで大変立派なものである。明治三十四年と彫刻されているが、これが113年前に鋳造されたものとは実に素晴らしい。また、金貨で揃えようというようなことは考えないのが、質実剛健のわが家風というやつだ。
昭和六年の亡父の生年の五十銭は、現行の百円玉くらいのサイズである。もし、同じくらいの大きさの貨幣を同じように使っていたと仮定すると、この三十年間で貨幣の価値が1/10に下がったことになるが、この仮定の正しさの証を書くには、この余白は狭すぎる。

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