Birthyear Coin

 亡父の相続手続きでは、戸籍の取得に大変煩わされたのであったが、その反面、祖父の誕生日が判明したのは大変うれしいことであった。直接お会いしたこともないご先祖様がどのように産まれ、どんなことで悩んだり喜んだりしながら生きてきたのか、想像するのはなかなか難しい。祖父が生まれたのが明治34年、1901年である。亡父の語ったところから筆者が想像するところでは、家長対三男というエディプスコンプレックスもあるのだろうが、大変厳格であったということだ。
 オークションで何本かの万年筆を買い集めるうちに、銀に魅了されるようになった。たまたま祖父と亡父のバースイヤー銀貨がオークションに出ているのを知って、それぞれ五十銭の銀貨を安価に落札した。もっと高価な金貨もないわけではないが、質実剛健を旨とする祖父も亡父も、五十銭くらいならお許しいただけるのではないかと考えた。心を込めて洗浄し、磨いて、何らかの形で手元に置いておきたいと考えている。
 一つの方法はチタン製のキーリングにはめ込めるように穴開け加工するということだ。そこに自分のバースイヤーギザジューを追加したいのであるが、銀貨と接触させるとガルバニー電流で腐食しそうで心配である。筆者生年にはすでに貨幣に兌換性はなく、銀貨は発行されていない。

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