柿渋ボディソープ

 小さい頃、おじいちゃんちにはあって、うちにはないものというのがあって、まるで違う宇宙に連れて来られたかのように遠く感じるものはなかったであろうか。50年も前になるが、母方の実家は農家で、牛舎があったり、おくどさんの羽釜で炊いたご飯を入れて吊るしておく竹の籠などがあった。ポッチャン便所は今では(も?)エコの最前線であるけれど、夜にはたいそう怖かった。しかし、農機具がヤンマーブランドになり、電化製品と水洗トイレの生活になるにしたがって、これらはおじいちゃんちから消失した。
 今、亡父の孫(すなわちウチの子ども)が認識するのは、家電製品の型番の違いくらいのものであろう。そういう中で、ウチの風呂場にはなかったのが、薬用柿渋 ボディソープなり。何回か継続使用しているうちに、何かとてもよいような気がしてきたので、amazon.co.jpで検索して発注。決して柿渋を薄めただけのものではなくて、成分には、殺菌成分(イソプロピルメチルフェノールおよびメントール)のほか、界面活性剤(K石けん用素地、ラウリン酸アミドプロピルベタイン液、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド、ラウレス硫酸Na)、その他キレート剤や保湿成分(EDTA-4Na、ヒドロキシエタンジホスホン酸4Na液、エタノールグリセリングリシンクエン酸Na、硫酸Znなど)を含むとある。オレンジの色の実に柿らしい雰囲気を醸し出しているのは、色素(赤401、黄203)であるようだ。と解説してしまうと、なんとなくありがたみが薄れてしまうようで恐縮であるが、ありあわせのスプレーボトルに詰めて使用している。

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