軽量フォールディングバイクで枯野を駆け巡る夢を見る

 一昨日ネットで読んだ中で、重量が8.5 kgのRENAULT AL-FDB140 14インチ DAHON製アルミフレーム 超軽量&超コンパクト折りたたみ自転車が印象に残った。
 一昨日までの出張のような場合、持ち運ぶ余裕があるかどうか、ということの方が大事で、変速ギアのあるなしとか、車輪のサイズが20インチか14インチかなどどうでもよいことのように思われてきた。正月の輪行だって、大した距離を走ったわけでも、峠を越えたわけでもない。しかしながら、目的の場所へ移動する効率の高さは徒歩のそれと比べるまでもない。あくまでもそこら辺の爺が自転車に乗って徘徊して思い出したように写真を撮っているかのように見せかけるのが大事である。自らの体力と自転車を頼みに荒野を突き進むのとは異なる戦略が必要だ。
 目的地周辺では、自転車を降りて歩いたり立ち止まったりする。この放浪・探索モードでは超低速(〜数m/min)移動で、自転車の走行性能や重量などはあまり関係しない。
 目的地から駅までの間は、高速(〜十数km/h)で走り抜けて時間を節約すればよい。この移動モードの途中で興味のあるものを見つけたら、即探索・放浪モードに移行できるのが自転車の旅のよい所である。移動モードの時間は、距離と輪行自転車の走行性能で決まる。駅から遠い目的地に移動しようとすればするほど、走行性能の良い自転車が必要とされるであろうし、都市部の一駅間の放浪なら、自転車が何であろうが大勢に影響はあるまい。
 スケジュールの都合上、車窓からの風景を眺むるにとどめる所は輪行で移動(100〜300 km/h)と割り切る。山陽本線小野田駅から長府駅の間の駅の間の距離は、それぞれ豆御殿号なら半日かかるのではないかと心配になるくらい遠かった。ここで稼いだ時間を目的地周辺で贅沢に使おうということだ。目的地の数に応じて、フォールディングやアンフォールディングにかかる手間、駅構内の階段を縦持ちする際の軽さとか、電車に載せた時の置きやすさが重要になる。
ということではあるが、筆者に三台目の自転車を持つ余裕があるのかどうか、はっきりしない。最もエコでローコストに円形分水や野外彫刻を巡り、エッシャーハウスや猫耳ハウスを捜索するためには、自転車を新調するよりも、それを交通費につぎ込む方が効率が良いというものだ。…ここ数週間は野暮用続きで予定も立たないありさまであるが、そういう時こそ枯れ野を駆け巡る夢でも見て、心の平衡を保とうということだ。

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