2020年のボイジャー

 先週の金曜日に、NASAは「ボイジャー1号が昨年8月25日頃に太陽圏を飛び出し、星間空間に飛び出した」と発表した。原子力電池の出力低下のため東京オリムピヤード2020の年あたりに通信が途絶すると予測されている。
 筆者の世代では、ボイジャーの飛行経路と自らの人生航路を重ねてみると、なかなかに興味深い。
 大学入学の年にボイジャー1号と2号との打ち上げ、大学専門課程1年目に木星フライバイ、3、4年目に土星フライバイ、卒後4年目に天王星フライバイ、結婚して2年目に海王星フライバイ、銀婚式の前年に太陽圏脱出という次第である。人生は短し、太陽系の果ては道遠しという感がある。2020年の私は、生きていれば齢62才の爺である。星間空間の彼方に飛んでゆくボイジャーを見送るとして、何千万年後かにどこかの知的生命体に人類のメッセージが拾われ、解読されるのであろうか。
 JPLの本物の中の本物のプログラマは、ボイジャー探査機のオペレーティングシステムを暗記していると言われており、1977年製のハードウェアを驚異的に長持ちさせている。

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