熊本野外彫刻探訪

 晩ご飯をかねて市街地に繰り出す。身の回りの大事なものはすべて入れてあるウェストバッグだけ持って豆御殿号で出発。2年前に巡礼に来たときの宿舎の前までやってくる。アーケードの中に駐輪している自転車をほとんど見かけない。撤去されるのではないかと心配しながら、自転車を停めて松屋でカルビ焼肉定食。おなかの具合は大丈夫のようである。
 おなかがいっぱいになったところで、ナビの助けを借りながら野外彫刻の探索モードに入る。まず、下通りからほど近い新長六橋に向かう。白川沿いの、よく整備された自転車道を走って到達。両側の欄干に設置された2体ずつを、本山十三《香魂》、石原昌一《芽生え》、川上順一《みなも》、古閑勝《遥》の順にストロボを焚いて撮影。ストロボ光では平面的でしかも酸性雨の影響の白い筋が浮き上がるのに、ナトリウムランプのアベイラブルライトで撮ると見たままに写ることを発見。ただし手振れしやすいのが困りものである。橋の歩道はたまに人が通る程度であるが三脚を立てて本格的に、というのは難しそうである。4体の中では石原昌一《芽生え》に魅力を感じた。
 続いて一挙に水前寺方面の熊本ファミリー銀行本店の本田貴侶《愛の泉》、図書館前の石原昌一《花咲く乙女に》を撮影。体育館前の石原昌一《潮風》は漆黒の闇で所在がわからず。LEDライトを持って来なかったことが悔やまれる。自転車のライトもダイナモ方式なのが裏目に出て、こういう時には役に立たず。また、錦ヶ丘公園の《想》と熊本市食品交流会館の《apple》もナビに入れて来なかったために探査不能。なんとか多重ストロボを使えるようにしたいものである。
 帰途ダイエー熊本店前広場の石原昌一《絹の精》。こうしてみると、熊本市の野外彫刻のほとんどを手がけている石原昌一氏とは、熊本大学教授を経て現在は崇城大学教授、当地の第一人者なのであろう。
 撮影が一段落して2530時。輪行した豆御殿号とナビのおかげで押さえるべきところは押えたので、コンビニで炭酸鉱水とうなぎおむすびを買って帰ってクマモトシティービューを堪能しながら祝杯を上げる。
 

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