Marc-Andre Hamelin《Scriabin: The Complete Piano Sonatas》

 Complete Piano Sonatasを、amazon.co.jpほしい物リストに登録したのは2007年か2008年頃Scriabinを聴きたい病発病の折のことであった。たしか、魅串のコミュニティで絶賛されていたのをきっかけに知ったのであった。しかし、中古のHakon Austboのピアノソナタ全集を500円で手に入れてしまって、長らくこれらとラザール・ベルマン7枚組に収録された3番を聴いてきた。
 最近、CEOがこれらをMake a wish号に持ち込んで目下ウチで最強のオーディオシステムで再生するようになった。今シーズンは4番を披露するとさえ言い始めた。豪放にして繊細なベルマンの演奏と比較して素人にあれこれ言われるのはAustboさんには心外であろうが、こうなると至上最高と称賛されるアムラン氏の演奏を聴いておく必要があるだろう。そこで遅ればせながら銀婚式のお祝いに銀のお皿二枚組を贈らせてもらった。早速届いたのを聴いたCEOのインプレッションは、解釈はベルマンに似ているがスッキリ系の演奏ということであった。ベルマンのコクには、旧ソ連ロディアレーベルの真空管アンプの録音も少し影響しているのかもしれないが、ミスタッチ皆無、超絶技巧の演奏を聴いていると、逆に「ここでベルマンは微妙にテンポを揺らしていたのか」というようなところが聴こえてきて面白い。

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