先日のロケ後、カメラから取り出したSDカードをPanasonic Lumix用の動画管理ソフト(Photofunstudio)に読み込ませようとして異変に気づいた。SDカードの中に動画が見つからないというのである。これはまずいと感じて、用心のため書込み禁止スイッチをONにする。Windows explorerで見てみると、約1時間の録画時間に見合った容量が消費されているので、少し安心するが、撮影したLumix GH2に戻して再生モードにしても、「再生できる動画が見つかりません」。
SDカードは、ロケ当日昼ごろに到着したもので、現場で開封して使った。ひょっとするとカメラで一度もフォーマットしなかったかも?という疑いもあるのであるが、普段なら事前にSD formatterでフォーマットしてチェックするのを怠ったのが悔やまれてならない。
これを発端に、メモリーカードからの動画の救出に黄金週間の前半を費やしてしまった。
Webで検索すると、「間違って消してしまった動画のレスキュー」についてはいくつもの成功例が見つかる。消去されたファイルは、FATからたどれなくなっても丸まま残っているから、復元の難易度は容易なほうであろう。しかし、メディアのディフェクトに原因のあるデータ消失であろうから、ファイルそのものの構造にも問題があるかもしれないし、そうであれば復元の困難さは高くなるのであろう。ともかく、書込み禁止にして、データをこれ以上壊さないようにしておいて、消去したファイルの救出に定評のある、いくつかのリカバリソフトでレスキューを試みてみる。