笹戸千津子《長衣の女'82》、岩野勇三《りか》、朝倉響子《ジュリー》

 戸畑駅から40番のバスに乗って市立美術館へ。美術館に向かう山道が美術の森になっているのである。昨年の豪雨の中のロケでは、鬱蒼とした木下闇の中の等身大の《長衣の女'82》、《りか》は、引いてストロボを焚くと全く光が回らず。手も足も出なかった。
 今回は冬で木の葉は落ちているものの、《りか》は東向き(坂を見下ろす方向)に設置されているのだが、南側に車道があり、その向こうは山と木立になっていて、到着した時には北からの光のみでまったくディテールがわからなかった。ところが、しばらくして木立の間から光が差し込んで、彫像を右斜め上から照らすようになると、見る見る表情が変わってくるのである。午前11時から13時頃にかけて撮影してみて、この2時間の時間帯がよさそうだという感触をつかんだのである。その間、美術館へ出入りする車や往来された歩行者の方には、さぞ不審を抱かれたのではないかと思う。

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